不登校の本質とは?
- お知らせ
先日、「第15回 ふくやま不登校セミナー」を開催いたしました。
当日はあいにくの強い雨足にもかかわらず、会場には本当に多くの方々にお越しいただきました。
足元の悪い中ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。
今回は『卒業生保護者によるパネルディスカッション 〜我が子の不登校を振り返って〜』というテーマで、東林館高等学校の卒業生保護者の皆様をパネラーにお迎えし、わたくし喜田がコーディネーターとして会の進行を務めさせていただきました。
◆ 「不登校が増えた」その数字の裏にある本質とは?
私が東林館高等学校の理事長に就任した16年前(2010年)、全国の不登校の小中学生は約12万人でした。
それが最新の数値では【35万人】を超え、広島県でも2024年に初めて1万人を突破しています。
マスコミや文科省、各自治体は「数が増えた、大変だ」と大騒ぎをします。
しかし、私たちは一度立ち止まって考えてみなければなりません。
「数が増えること自体が、本当に本質的な課題なのでしょうか?」
今の時代を見渡してみてください。
私たちの子どもの頃には考えられないほど転職サイトが溢れ、毎日テレビCMが流れています。
実際、大卒新人のうち、実に35%が3年以内に転職する時代です。
今の若者たちは、「今ある環境が自分に合わない」と判断したら、自分で環境を変える時代なのです。
これは、子どもたちにとっても同じ流れになっていると感じます。
◆ 本当の課題は「数」ではなく「選択肢のなさ」
不登校の数が増えることが、本質的な課題なのでしょうか?
本質的な課題は、「大人や制度・仕組みによって勝手に決められた場所、もしくは一度自分で決めた場所に合わなかったとき、馴染めなかったときに、他に選択肢が用意されていないこと」にあると私は考えています。
柔軟な選択肢が社会の側に足りていないことこそが、子どもたちやそのご家族を追い詰める原因になっているのではないでしょうか。
◆ だからこそ、学び合える場を
とはいえ、現在の制度や仕組みの中で、学校に行きづらさを感じてリアルに困っている子どもたち、そして誰にも言えずに悩んでいるご家族が今この瞬間もたくさんいらっしゃいます。
だからこそ、私たちは「不登校」という現象をもっと解像度高く捉え、みんなで一緒に背景を学び、考えていく機会を創り出したい。
その強い想いがあるからこそ、このセミナーを定期的に、そして無料で実施し続けています。
今回のパネルディスカッションでも、かつて同じように悩み、葛藤し、そして今だからこそ振り返って語れる卒業生保護者様の生の声が、参加された皆様の「次の一歩」への温かいヒントになったのであれば幸いです。
これからも我々は、一人で抱え込まずに共に学び、支え合える場所であり続けます。
改めて、ご登壇いただいた保護者の皆様、そしてご来場いただいた全ての皆様に心より感謝申し上げます。
ありがとうございました!

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