全国学力テストに関する投稿の追記
- お知らせ
先日の投稿には、大変有り難いことに本当に多くのご意見やご感想をいただきました。
現場の先生方や学習塾の先生方からも多数ご意見をいただき、すでに一緒に動き出してくださっている方もいます。
あらためてお伝えしたいのは――
先日の投稿は、ただの批判・批評のためではありません。
この学力の課題を、福山市民全体の“共通課題”として認識していただくための投稿でした。
実は、教育課題や子育て課題の解決が遅れがちなのには、「市民の興味関心の低さ」という要因もあると、実際に政治に携わってみて感じています。
お子さんやお孫さんがその時々の世代にいないと、どうしても興味や関心が薄れやすい。これはある意味、仕方のないことかもしれません。
しかしその結果として、課題解決を求める声の「数」や「大きさ」が一定数を超えず、課題解決に向けたムーブメントが起きにくいという側面があると感じます。
だからこそ、あえてあの投稿を行いました。
教育課題を「自分とは関係ないこと」にせず、市民全体の“共通課題”として認識していただきたい。
関心の輪を少しでも広げたかった――その想いがありました。
こうした構造は、地方自治体に限ったことではなく、国に対しても強く感じていることです。
学力課題は、「学校」や「教員」だけに責任を負わせても解決しません。
一部の声が、学校や教員を責める方向に偏ることで、教職がますます敬遠され、教員不足に更に拍車がかかります。すでに教員採用試験の倍率は深刻な水準にまで低下しています…。
これは、教育の質の低下にも直結してしまいます。
全国学力テストで毎年トップクラスの北陸(福井市・富山市・金沢市)では、
・ 三世代同居率の高さ
・ 家計年収の高さ
・ 学習塾への支出の多さ
など、家庭や地域、経済の力が学力を下支えしているのが実情です。
つまり、子どもたちの学力を上げるには、学校の力だけではなく、家庭環境や地域の企業の協力による所得の底上げも欠かせません。
子育て世代が、学習環境にしっかり投資できる地域にしていくこと――
それが、持続可能な教育基盤をつくるための根本的な土台になると確信しています。
学力課題は、学校の構造、授業の質、地元経済の状況、市民理解や興味関心の高低など、多岐に渡る要素がブドウの房のように重なっている課題なのです。
私自身、市議会議員として、行政でできる支援の仕組みを構築していく想いです。
そのためにもまずは、「この課題はみんなのもの」だという共通理解を持っていただくことが、課題解決に向けた何よりの第一歩です。
これから秋田市に行って参ります!!
北陸と同じく、全国学力テストで常に上位をキープし続ける秋田市。
福山市と同じく地方都市でありながら、高い学力を維持し続けている施策を学び、福山市に活かすヒントを持ち帰ります!
引き続き、現場の声に耳を傾け、提案と行動を続けてまいります。
どうか、皆さんのご意見・ご協力をお願いします。
(※画像は昨年度の結果のものです)
新着記事
アーカイブ
2025年
2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年