本日、議会本会議にて一般質問をさせていただきました。
- お知らせ
本日、議会本会議にて一般質問をさせていただきました。
今回の私の質問の主旨と、教育長のご答弁を要約、一部抜粋にてお伝えします。
質問に対する行政側との全ての詳細なやり取りは、また後日、録画映像や議事録が公開されますので、そちらもご覧いただけると大変嬉しいです。
今回の質問項目も、私のホームページ上での市民の方々からの、市政へのご意見やご要望をお聞かせいただくシステムである、「福山目安箱」に寄せられた、市民の方々からの生の声も参考にさせていただき、質問を構成しました。
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1、小中学校のプール施設の廃止、公営のプールや民間のスイミングスクールの利活用について
近年、全国の小中学校において、老朽化したプールを廃止し、水泳の授業を公営のプールや民間のスイミングスクールなどで行う自治体が増えてきました。
プールは改修費や維持管理費といった、大きな費用負担がかかり続けていて、年間数十日の水泳指導のために各学校でプールを維持していくのは、少子化の時代に負担が大きいとの見解があります。
また、水泳指導の最大の課題は、危険性が高いことだと指摘する専門家もいます。
怪我だけでなく、近年は夏の酷暑により、プールの授業中にも熱中症で倒れる子どもたちがいます。
指導中の事故等のリスクを減らすためには、専門性の高いインストラクターが必要ですが、現在の教員だけの配置ではどうしても限界があります。
民間のスイミングスクールへ業務委託をすることで、教員の負担軽減にも繋がると考えます。
民間のスイミングスクールへ業務委託をした自治体では、専門のインストラクターの指導の方が、子どもたちの水泳技術が上達するとの声が多数上がっています。
学校のプールの授業は、6月中旬ごろから授業が始まり、10時間前後をプールに当てていることが多いのが実情です。
しかしながら、多くの学校のプールは屋外型であり、梅雨の時期と重なることも多く、予定通りに授業ができないことも多々あります。
屋内型のプールで授業を実施できれば、天候や季節に左右されることなく、授業の開催時期を決められ、複数の学校で1つの屋内プールを有効活用できる等、学校の裁量権もより大きくなります。
その他にも、夏季休業中の学校プール開放の中止等を決めた学区も増えてきました。
以上述べた観点を鑑み、現在のプールの在り方を考えていく必要があると考え、教育長に問い質しました。
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それに対して教育長から
「近年、プールの改修費が増加していて、平成28年度は約5,100万円だったのが、昨年度は約9,800万円まで増えた。
そしてそれとは別にプラスして、維持管理費だけで、毎年約7,800万円ずつかかり続けている。
そして更にそれにプラスして、今後はプール施設の大規模改修が必要になってくるため、1校あたり約2億4,000万円の改修費と維持管理費が今後かかる。
それを現在の小中学校数で勘案した場合、市全体で1年間で、約2億8000万円が、今後ずっとプールの改修費と維持管理費でかかり続けていく。
そのため、公共や民間の施設を活用することを検討する。」
とご答弁をいただきました。
今後、コスト面も含めたハード面、それから授業の中身といったソフト面の双方から検討し、各学校ごとの方向性を早期に決めていくことを要望しました。
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2、小中学校の普通教室などへのエアコン設置に伴い、各家庭の負担軽減のためと、教育の質の向上のための、夏休みの短縮化について
近年、共働き世帯や働く女性の割合が急速に増加してきた中で、子どもたちに長期の夏休みがあることにより、各家庭への負担が増加しているとの声を保護者から多数お聞きをしています。
福山市における、育児をされている女性の有業率(仕事をされている率)は、67.2%であり、全国平均の64.2%よりも高く、今後も数値が伸びていくと予想されます。
現在、市教委は、今年度中の小中学校の全ての普通教室などへエアコン設置の事業を進めておられ、順次工事が完了しています。
エアコンが設置されたことで、夏の環境下であっても、子どもたちの快適な学習環境が、今後担保されやすくなると感じています。
保護者の負担を減らすためにも、夏休みを短縮化することを検討すべきと考えています。
また夏休みの短縮化により、従来の夏休みだった期間にも授業が組めることになり、今までよりも通常期間の1日における授業時間数を減らせることに繋がります。
そうなると、各教員が1日に担当する授業時間数が減り、授業の減った時間で授業以外の業務ができることにより、業務の効率化が実現できたり、次の日の授業の準備であったり、日々の児童生徒対応や保護者対応、各教員が自らの研さんを深めるための研修時間にも充てられたりすることが可能になると考えます。
夏休みの短縮化は、教育の質の向上にも繋がると感じています。
以上のことを踏まえ、夏休みの短縮化について、教育長へ問い質しました。
また、夏休み中の放課後児童クラブの在り方も含め、放課後児童クラブの支援体制の強化も担当部署へ要望を行いました。
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それに対して教育長から、
「夏休みの短縮化は、ゆとりを持った教育活動、教職員の働き方改革など、教育環境整備の一つであると同時に、家庭の負担軽減にも有効であると考える。
エアコンの設置完了を踏まえ、実施に向け検討を始める。」
と大変前向きなご答弁をいただきました。
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3、学力向上アドバイザーの活用と、本市全体の児童・生徒の学力向上に向けた取り組みについて
福山市では、昨年度から「学力の伸びを把握する調査」を実施し、今年度、調査データの分析・活用について指導及び助言を行う「学力向上アドバイザー」を、文科省から招へいしました。
今後、学力向上アドバイザーの活用も含め、どのように本調査を本市全体の児童・生徒の学力向上に役立てていくのか、教育長へ問い質しました。
また福山市は、2年前に「子どもの生活にかかる実態調査」をされました。
それによると、生活困窮層の子どもたちは、授業に対する理解度にも、自己肯定感にも、課題があることが判明しました。
生活困窮層の子どもたちに対しても、教育効果を発揮できるよう、今後も引き続き研究をし、また学力向上アドバイザーの指導やアドバイスも活用しながら、教育の質の向上を目指していくことを、合わせて要望しました。
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それに対して教育長から
「文科省から学力向上アドバイザーを選任した。今後、学力向上アドバイザーに指導・助言を求めながら、個に応じた学びの在り方や支援等を考える。」
とご答弁をいただきました。
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以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
これからも引き続き様々な取り組みを進めてまいります。
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