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今週月曜日から始まった来年度の福山市の予算に対する予算特別委員会が本日閉会しました。

2017.03.17 Fri
  • お知らせ

今週月曜日から始まった来年度の福山市の予算に対する予算特別委員会が本日閉会しました。
各議員が市の執行機関に対して様々な質問や提言を行いました。

私が市の執行機関へ提言・要望した項目は、以下の8点についてです。

1、学校のトイレ改修工事費

2、情報発信戦略推進費

3、ふるさと納税推進事業費

4、こども発達支援センター費

5、学びづくり推進事業費

6、英語教育推進事業費

7、特別支援教育体制推進事業費

8、放課後児童クラブ整備費

それぞれの項目の詳しい提言・要望内容は、

1、学校のトイレ改修工事費について

トイレの洋式化工事はもちろん順番にどんどん工事を進めていっていただきたいのですが、それと同時に、特に小学校に多いトイレの男女の入口が同じであるという課題、それからトイレの入口に扉等がなく、廊下や外からトイレの中が見えてしまうという課題に対して、トイレの洋式化工事と合わせ早急に対応していただけるよう要望しました。
この課題に対しては保護者の方からの要望も高く、洋式化工事と合わせて工事をすれば、工事費等のコストも別々に工事するのに比べ安く抑えられると感じ、教育委員会へ提言しました。特にトイレの入口の扉の課題は、カーテンやパーテーション等を利用すれば、比較的コストが安く早急に対応できると感じています。
教育委員会からも検討してくださる旨の回答をいただきました。
合わせて、様々な立場の子ども達の為に、多目的トイレの設置拡充も要望しました。

2、情報発信戦略推進費について

来年度リニューアルされる福山市のホームページについての技術的な提言と、他都市も積極的に取り組んでいるYouTube等を活用した複合的な情報発信戦略の要望をさせていただきました。
現在、情報発信に課題のある本市の課題解決に向けて提言をしました。

3、ふるさと納税推進事業費について

ふるさと納税に対する本市のスタンスの明確化を要望し、なかやま牛ギフトセットやバラの花ギフト等の返礼品を受け取った方の中で、その商品を気に入った方が継続して購入できるようなシステムの開発を要望しました。
来年度新しくする市のホームページによる情報発信とも合わせて、積極的な広報と、福山市内に他都市から観光施策として呼び込めるような新たな返礼品の検討も合わせて提言をしました。

4、子ども発達支援センター費について

子ども発達支援センターが就学前の子ども達への支援に特化しているために、発達課題が顕在化してくる就学後の子ども達へのサポート体制に課題があり、慢性的な支援の長期予約待ちの状態になっている課題への改善を要望しました。
県立の若草園が就学後の担当をしていますが、若草園の新規予約は半年以上予約待ちの状態が続いており、発達検査受診予約から医療機関の受診までに1年以上かかる場合もあります。
今、目の前で困っている保護者や子ども達にとっては、この1年の待ち時間というのはあまりにも長く、課題や問題が深刻化したり、長期化してしまう懸念があります。
そこで、今一度、若草園との役割分担の整理を行い、就学後のサポート体制の充実や、人員の確保、予約待ちの時間短縮への要望をしました。

5、学びづくり推進事業費について

来年度、小学1年生の学習のつまづきの改善のために、モデル校が2校選ばれ、福山市立大学と共同で、読み書き計算の課題克服に向けた取り組みのための予算が付けられました。
細かい内容はこれから研究していくとのことでしたので、アメリカで研究開発された子どもの学習のつまづきの改善や情緒面の安定の為のプログラムの導入を検討してみてはどうかと提言をしました。このプログラムは国内外で非常に高い結果を残しています。
このプログラムがもちろん全てではありませんが、せっかく素晴らしい取り組みをするのであれば、子ども達のために結果が残るように、幅広い視点を持って取り組んでくださることを要望をしました。

6、英語教育推進事業費について

英語教育を公教育の中で推進していくことに否定はしませんが、教育委員会としてこれから先の子ども達が生きていく社会をどう予測しているのかというスタンスを問いました。
私は英語の教員をしていましたが、私は近い将来、AIの発達により高性能の翻訳機等が登場し、言葉の壁を越える時代が必ず来ると思っています。
もちろん、英語は話せないよりも話せた方が良いのは当たり前です。
しかし、公立学校の学校教育の限られた授業数の中で、英語の語学力を飛躍的に向上させるのには、限界がどうしてもあります。
その中で、これからの時代と福山市の状況を勘案したときに、子ども達がどんな力を身に付けるべきかについて提言をしました。
福山市はものづくりの街です。実際、現在も多くの外国人の方々がこの街で働いています。
これからもっと増えていくでしょう。
本市の子ども達にとって、アジアの方やアフリカの方が、自分の同僚や上司や部下になる時代が必ず来ます。
その時に、本市の子ども達に身に付けていてほしいのは、語学力も大切ですが、それ以上に多様な文化や価値観を理解する力だと私は思います。
そこで、語学力向上のための英会話の先生のために多額の予算を組むのではなく、様々な国、特に本市の子ども達が一緒に働く可能性の高い、東南アジアの方やアフリカの方を講師として積極的に学校へ招く取り組みを推進してくださることを提言しました。
多様な国の方々に、自国の文化や価値観、今なぜ日本に来ているのかといった、様々な視点を子ども達に語っていただき、子ども達の視野を広げてもらえるよう提案をしました。

7、特別支援教育体制推進事業費について

現在、保護者の方からも現場の管理職の先生からも、特別支援学級の担任の先生の力量不足に対する課題の声を良くお聞きします。
もちろん本当に良く頑張っておられる先生方がいらっしゃることも事実です。
しかしながら、なかなか特別支援学級のクラス運営が難しかったり、生徒指導が上手くいかない先生が多いことも事実です。
そこで、教育委員会に対し更なる研修体制の強化と、人事権を持つ広島県との連携強化に努めていただくことを提言しました。

8、放課後児童クラブ事業費について

ハード面の整備はどんどん進んでいますが、ソフト面である支援員の方の研修体制の在り方について提言をしました。
特に発達に課題のある子ども達への支援に対して、支援員の方の中には適切に対応できず、子ども達の支援に課題のある方々がいらっしゃいます。
その課題に対して、教育委員会と連携体制を取り、支援員の方と現場の先生方と合同で研修をしていくことを子育て支援課へ要望しました。
合同で研修をすることで、時間も労力もコストも安く抑えられると感じています。

以上、今委員会での私の提言・要望です。
また続きは、別の委員会や本会議で質してまいります。

今後とも引き続き皆様からのご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

長文を最後までお読みいただきありがとうございました。

皆様からのご意見・ご感想をお待ち申し上げております。